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笠智衆

■笠智衆(りゅう ちしゅう)

□肩書き
 俳優

□所属
 松竹(25年〜54年)

□本名
 笠智衆

□生年
 1904(明治37)05.13(牡牛座)

□没年
 1993(平成05)03.16(享年88)

□出身地
 熊本県玉名郡玉水村

□出身校
 玉水村立玉水尋常小学校
 熊本県立玉名中学校(旧制)
 東洋大学中退

□略歴(満年齢)
 53年(49歳)映画「東京物語」主演。
 62年(58歳)映画「秋刀魚の味」出演。
 69年(65歳)映画「男はつらいよ」出演。
 ※他の主な出演など:
  映画 「父ありき」「晩春」「家族」
  ドラマ「すし屋のケンちゃん」「北の国から’83冬」
  テレビ「徹子の部屋」

□趣味
 散歩 ゴルフ

■笠智衆

□幼少時代〜
・実家は浄土真宗の寺・来照寺。
 寺は小高い丘にあり、晴れた日には有明海の向こうに島原半島が見えた。
・5歳年上の兄、3歳年上の姉、弟がいる。
・父親に「沈黙は金、男はべらべら喋るな」と躾られて育った。
・ひと山を越えた先にある小学校に徒歩で通った(約30分)。
・小学校時代、引っ込み思案で人前が苦手だった。
・小学校時代、家の寺の本堂で巡回の活動写真が上映された。
・小学校時代、友人と一緒によく有明海で魚を獲った。
・中学校は男子校。
・中学時代、柔道をやった。
・中学時代、殆ど勉強をしなかった。
 友人と一緒によく授業をサボって小天温泉に行った。
 授業をサボり過ぎて中学1年を落第。
・大学時代、殆ど講義を受けずに毎日ブラブラしていた。

■笠智衆

□私生活
・酒は飲めない。
・六尺ふんどしを愛用。
・住んでいる所…神奈川県鎌倉市。
・別荘がある所…蓼科。
・蒲田撮影所の近辺で10回以上引っ越した。
・戦時中に高知県の山奥に疎開した。
・57歳の時にゴルフをはじめた。
 相模原ゴルフクラブ、茅ヶ崎カントリークラブの会員。
 ハンディ16。
・21歳の時、父親が急死して一時的に実家の寺の住職を務めた。
・弟はシベリア抑留中に死亡。

■笠智衆

□人間関係
・日守新一、河村黎吉…友人。
 年1回ペースで3人で箱根の旅館に泊まった。
・小津安二郎…小津監督作品に多数出演(ほぼ全作品に出演)。
・清水宏、木下恵介…清水監督作品、木下恵介監督作品に多数出演。
・吉川満子…松竹の同期。
・藤岡弘、佐田啓二、高橋貞二、鶴田浩二、
 佐野周二、上原謙、佐分利信、笠智衆、江川宇礼雄、
 岡田茉莉子、有馬稲子、淡島千景、赤木春恵、
 川崎弘子、田中絹代、栗島すみ子、吉川満子、英百合子、川田芳子
 …松竹出身(年齢順)。
・田尻祐之…友人(小学校の同級生)。若い頃に一緒に住んでいた。
 田尻に勧められて松竹の俳優募集に応募。
・椎野花観…蒲田撮影所脚本部。29年4月結婚。
・子供:
 長男…徹。33年1月誕生。
 長女…成子。38年5月誕生。
 次女…水江。46年2月誕生。
 次男…徹三。

■笠智衆

□エピソードなど
・松竹キネマ蒲田撮影所俳優研究所1期生。
・松竹入社当時の月給は25円。
・25歳の頃、俳優を廃業して郷里で真綿作りの仕事に挑戦するが、
 売り物になるだけの品質の真綿を作る事ができなかった。
・熊本訛りを直すのに苦労した。
・映画「人妻椿」で悪役を演じた(キャリア唯一の悪役=36年)。
・小津安二郎初のトーキー「一人息子」で初の老け役。
・映画「仰げば尊し」で初主演(斎藤寅次郎監督=37年)。
・映画「父ありき」で38歳で60代の父親を演じた。
 息子役の佐野周二との年齢差は8歳。
・映画「東京物語」で49歳で70歳の父親を演じた。
 丸みを出す為に背中に座布団を入れて演じた。
・酔っぱらいの演技を何度かホメられた。
・映画「男はつらいよ」シリーズ45作品に出演。
・映画「夢」で9分の長台詞があるシーンを演じた(黒澤明監督=90年)。

主要参考媒体
俳優になろうか 朝日文庫 92年4月1日発行
週刊現代 20年7月25日号

笠智衆 1904.05.13 – 1993.03.16(享年88)俳優
笠智衆 1904.05.13 – 1993.03.16(享年88)東京物語
笠智衆 1904.05.13 – 1993.03.16(享年88)熊本県玉名郡玉水村
笠智衆 1904.05.13 – 1993.03.16(享年88)東洋大学中退
笠智衆 1904.05.13 松竹
笠智衆 1904.05.13 1950年代総合 若い頃
笠智衆 1904.05.13 北の国から’83冬

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