■桂由美(かつら ゆみ)
□肩書き
ファッションデザイナー
□本名
桂由美
□生年
1932(昭和07)04.24(牡牛座/B型)
□没年
2024(令和06)04.26(享年94)
□出身地
東京都
□出身校
共立女子学園中学校
共立女子学園高校
共立女子大学家政学部被服科卒業
□略歴(満年齢)
64年(32歳)桂由美ブライダルサロン(日本初のブライダル専門店)を開店。
65年(33歳)日本初のブライダルショーを開催。
03年(71歳)パリコレに初参加。
※主な出演:
テレビ「はなまるマーケット」「徹子の部屋」「ボクらの時代」
□趣味
スキューバダイビング
■桂由美
□幼少時代〜
・父親は旧逓信省の役人。
・母親は専業主婦、後に洋裁学校(東京文化デザイン専門学校)を創立。
・3歳年下の妹がいる。
・祖父母が同居していた。
・下町で生まれ育った。
・編み物が得意だった母親が帽子から靴下までなんでも作ってくれた。
・食事中に騒いだり人に迷惑をかけたりすると母親に厳しく叱られた。
お仕置きで妹と一緒に納屋に閉じこめられた。
・中学時代、学徒動員で田町の軍需工場で働いた。
・中学時代、東京大空襲で近隣は壊滅的被害を受けたが、
自宅があった町は奇跡的に無事だった。
空襲の翌朝、荒川放水路にたくさん遺体が転がっているのを目撃。
・中学〜大学時代、演劇部(部長)。脚本を書いて演出を担当。
母親の洋裁学校のビロードのカーテンで舞台衣装を作って母親に怒られた。
将来演劇関係の仕事をしたいと思っていた。
・中学時代、成績優秀。
・中学時代、裁縫は大の苦手だった。運針でまっすぐ縫う事ができなかった。
・大学時代、ダブルスクールで文化服装学院の夜学に通った。
・大学時代、文学座演劇研究所に1年間在籍。
同期の研究生と接するうちに自分の演劇の知識や能力の限界を感じた。
■桂由美
□私生活
・健康法…水中ウォーキング。
・股関節の手術を受けた(=19年)。
・夫の遺言に従って長年同じヘアスタイルを続けている。
・トレードマークのターバンを100本以上所有。
スーツとブラウスと共布でオーダーする。
・ペット…犬(=21.04現在)。
・母親が心筋梗塞で他界(享年77=88年)。
・30代後半になった時に「結婚したい」と強く思い始めた。
42歳の時に36人目のお見合い相手と結婚した。
・自分の結婚式の披露宴ではウェデイングドレスは着なかった。
■桂由美
□人間関係
・山本耕一&小林千登勢、中村雅俊&五十嵐淳子、五木ひろし&和布由子、
三浦知良&設楽りさ子夫妻、中山雅史&生田智子夫妻…ブライダル衣装を担当。
・飯島直子、石川亜沙美、神田うの、姿月あさと、深田恭子、三倉茉奈&三倉佳奈、
山田優、中田浩二、永井大…桂由美のショーにモデルとして出演。
・水森かおり…衣装をプロデュース(紅白歌合戦の衣装を毎回担当)。
・山田優…専属モデルに就任(=06年)。
・結城義人…元大蔵官僚。42歳の時に見合い結婚。11歳年上。
60歳で司法試験に合格して弁護士になった。※故人(90年頃他界)
■桂由美
□エピソードなど
・大学卒業後、母親の洋裁学校の教師として毎日3クラスを教えた。
・パリ・エコール・ド・オートクチュールに1年間留学。
・日本初のブライダル専門店「桂由美ブライダルサロン」を赤坂に開店(=64年)。
当時は女性の結婚式の衣装はほとんどが和装、
ウェディングドレスを着るのはクリスチャンか欧米人と結婚する女性だけだった。
・サロン開店後10年間は売上が伸びなかった。
開店1年目のオーダーは30着程度。
最初の数年は従業員の給料を払うのが精一杯で自分は無給だった。
生活の為に洋裁学校の教師を週3日続けていた。
・スペシャリスト養成のため全日本ブライダル協会を設立(=69年)。
・20代のOL1ヵ月分の給料で買えるプレタクチュールのウエディングドレスで注目された。
・ニューヨーク、パリ、ロンドン、東京で同時に発表会を開催(=79年)。
・81年のダイアナ妃の結婚式をきっかけに結婚式の洋風化が急激に進み、
80年代後半に和装と洋装の比率が逆転した。
・映画「ナイルの宝石」でヒロインが着たウェデイングドレスをデザイン(=85年)。
・ロサンゼルス名誉市民に選ばれた(=87年)。
・世界各国の民族花嫁衣装を集めた桂由美ブライダルミュージアムを開館(=88年)。
・ローマ法王(ヨハネ・パウロ2世)にイースター祭服を献上(=93年)。
・アジア・ブライダル・サミットを主催(=93年〜)。
・東洋人デザイナーとして初めてイタリアファッション協会正会員に選出(=99年)。
・パリのオートクチュールコレクションに毎年参加(=03年〜)。
・シャネル本店前にパリ支店(欧州第1号店)を開店(=05年)。
・雑誌「ラ・マリエ」を年に1回発行。
・桂がデザインしたウエディングドレスを着た人数は約47万人(=13.06現在)。
・中学や高校の制服を多数デザイン。
・大きな教会をプロデュースするのが最後の夢。
主要参考媒体:
テレビタレント人名事典(日外アソシエーツ、第3版)
サンデー毎日 91年4月28日号
婦人画報 99年8月号
週刊女性 15年11月3日号